コラム
~ 技術士試験の勉強方法 ~
1. 技術士試験について
技術士という資格の名前は、大学生の頃から知っていました。大学に技術士一次試験のポスターが貼ってありました。また、授業で一部の先生が技術職の仕事をしていくには技術士を取得した方が良いという話をしてくれる方もいました。
ただし、学生の頃は技術士の1次試験には興味を持つことはありませんでした。JABEE認定でない大学のコースで、学生の内から技術士1次試験の取得を目指す人もいらっしゃいますが、私から見ると大変勉強熱心なことだと思います。
私の場合は、技術士の一次試験は建設会社に就職してから4年たった2004年度に受験しました。会社が推奨している資格なので、受験しました。勉強方法は、過去の問題集を買ってきて、半年ぐらい勉強したと思います。私の場合、1次試験はそれほど努力しなくても合格できました。それは、大学での勉強も真面目にやって来たのですし、技術者としても真剣に仕事に向き合ってきたからだと思います。
受験した年は、2次試験を受けるためには、1次試験に合格していることを義務付けた年でした。会社の上司の課長で、40代の人が受験していていました。あのぐらいの年齢になって、試験を受験するのは大変だなと思いました。(現実には私も2次試験に合格するのは、そのぐらいの年になってからになってしまいました。)
2. 技術士1次試験の勉強方法
私の場合は、技術士1次試験は、それほど努力しなくても合格できました。実際には、個人によって基礎学力が違うことや、あまり日常の業務で実務経験が積めない人もいらっしゃるのが現実でしょう。
択一式の試験の勉強方法は、繰り返し問題を解いて正答の制度を上げていくことです。問題集を買ってみて、「解いてみる」→「解説などを読んで勉強する」→「また問題を解いてみる」を繰り返すことです。その際に、問題を3つに分けて考えましょう。確実に解ける問題と、努力すれば何とかなりそうな問題、努力しても無理そうな問題です。そして努力すれば何とかなりそうな問題の勉強に注力すればよいのです。
これは、技術士1次試験以外の択一式の試験対策にも役立つ勉強方法です。
3. 技術士2次試験の勉強方法について、基礎学力を養うには1
「意識して仕事をしましょう」
技術士の2次試験の勉強方法について書きます。まず、基礎学力が無いと合格できません。その基礎学力の養い方について書きます。
技術士の2次試験は、技術職としての実務経験が無いと取れません。したがって単純作業でなくて、技術職として働いていることを前提として書きます。
これはよく言われることですが、「意識して仕事」をしなければ、技術力は身に付きません。まあ、入職したばかりの新入社員であれば、上司の指示で仕事をするのはあるのかもしれませんが・・・言われたとおりに仕事をするのではなくて、分からない用語があれば自分で調べる努力をするとか。仕事で疑問に思ったことは、基準書などを読んで理解するような努力をしなければなりません。
自分で勉強をする習慣を付けなければなりません。目の前の仕事に追われてスキルアップどころではない方もいらっしゃるのかもしれませんが、仕事に慣れて来たら意識して勉強するようにしましょう。
上記のことは、技術士の資格を取得するしないに、関わらず、技術職として仕事をしていく上で必須のことです。
4. 技術士2次試験の勉強方法について、基礎学力を養うには2
「文章を書くことに慣れましょう」
2007年度ぐらいから技術士試験の勉強を始めました。ネックになったのは、文章を書くのに慣れていないことです。基準書・専門雑誌・新聞などを写すことを始めました。他の人に聞いても初めは、他の人が書いた文章を書き写すことから始める人も多いようです。
もちろん、仕事の都合で、報告書や学術論文などを書く機会が多い人は、そうした機会を利用すべきです。しかし、技術職でもそうした機会に慣れていない人は、意識して練習するしかありません。
また、個人の好き嫌いもあるので無理には勧めませんが、個人ブログなどで文章を投稿することや、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトで回答を投稿することなども文章を書く練習になります。
5. 技術士2次試験の勉強方法について、基礎学力を養うには3
「技術士以外の資格にも挑戦しましょう」
専門分野にもよるのかもしれませんが、技術士以外の資格の受験勉強で得られた知識などが技術士試験で役立つこともあります。
私の場合は技術士2次試験に合格するまでに、コンクリート技士、ビオトープ管理士、RCCM試験等に合格するために勉強したことが、技術士資格取得に役立ったと思います。
現在、私は、建設部門の2科目目のコンクリートでの受験を考えています。コンクリート診断士やコンクリート主任技士の勉強をしています。
6. 技術士2次試験の勉強方法について、基礎学力を養うには4
「講習会や動画の配信などを活用しましょう」
講習会等には積極的に参加するようにしましょう。会社の業務として講習会に行ける人は積極的に活用しましょう。会社の業務でなくても、休日などに自己啓発の目的でも講習会に参加しましょう。コロナの影響で、オンラインやオンデマンドの配信が増えています。こうした機会は積極的に利用しましょう。
講習会でなくても、YouTube等にいろいろな技術の動画や技術士試験のための動画を上げてくれる人もいます。そういう動画も活用しましょう。
7. 技術士2次試験の勉強方法について、試験対策1
「キーワードの整理」
受験する部門や選択科目に関するキーワードを整理しましょう。私の場合は建設部門を港湾及び空港で受けていたので、港湾及び空港に関するキーワードを100個ぐらい整理しました。整理と言ってもA4の用紙1枚にただ書いただけです。整理の方法は、いろいろあるようです。自分に合った方法を見つけましょう。
私が合格した年は、必須科目は択一式でしたが、現在は、必須問題も論文を書かせるようになっていますので必須問題についてもキーワードを整理しておくと良いです。
8. 技術士2次試験の勉強方法について、試験対策2
「論文の構成を練ってから書き出すトレーニング」
まず、内容はともかく題意に沿って回答するようにしましょう。私も何年も受験会場に行って思いつくまま回答を書いていました。そうではなくて、論文の構成を考えてから書き出すようにしましょう。最低でも目次と書く内容のメモを作ってから、書き始めましょう。問題文で問題点を3つ挙げろと言ったら回答で必ず3つあげることです。そうしたことができていない回答は多いですし、私も特に初期の受験ではそうだったと思います。論文の構成を考える方法には、骨子法という方法もあるようです。
9. 技術士2次試験の勉強方法について、試験対策3
「試験を受験したら回答を再現しましょう」
回答を再現する意味は、筆記試験に合格して口頭試験に呼ばれた場合、特に問題Ⅲの内容については、口頭試験で聞かれる可能性があることが一つです。
もう一つは、不合格であった場合に何が、原因で不合格なのか分析できます。
天空技術士会 初代会長 武内 晋哉
技術士補 (情報工学部門), EIT (California)
2023/1/22
1. 技術士という存在を知ったのは、いつか?
私は、技術士という存在は物心がついた頃に知りました。身近な人が技術士だったからです。 (老衰により、既に亡くなっています)
2. 幼少期~高校までの日常
私は、幼稚園~小学校低学年まで、米国にいた帰国子女です。なので、海外系の人の、主に日本の大学入試の勉強の参考にも、なるのではないかと思い、書きます。
幼稚園の時は宇宙飛行士になりたいと言い、小学校低学年~中学年の時にエジソンのような発明家になりたいとか述べて、そういった事を学校の掲示板の新聞に書いたり、ゲームをやっていた関係でプログラマーになりたいと言ったりしていました。宇宙飛行士は七夕の短冊に確か書いたのと、プログラマーは授業参観の時にあった将来なりたい職業の発表会で話しました。
中学受験をして、医学部に行く人が多いようなところに入りました(当時、そういった学校だとは知らずに入りました)けど、個人的にいって、前述のように、宇宙飛行士や発明家、プログラマーになりたかった訳ですから、高1~2の時は日米の航空宇宙系の学科(パイロット養成コースがあるもの)や、機械システム系の学科について調べたり見学したりしました。
ちなみに、中3~高1の時は、WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)を視聴したり、『日経会社情報』を見たりしながら、バーチャル株取引をしていました。印象的なのは、『金持ち父さん貧乏父さん』という本や、『チーズはどこへ消えた』といった本を読んだ事です。高2の時は、地理のレポートで、「日米の半導体産業」について調べてまとめました。自由な学校なので、マリオ・ワリオ系のゲームやゼルダの伝説、クロノトリガー、ポケモン(初代+金銀)、パワフルプロ野球、エースコンバット、バイオハザード系のゲームを延々とやっても、いました。中学テニス部の活動で、夏休みが終わる10日前位まで、鉛筆とかシャーペンを恐らく握っておらず、それらの握り方を忘れそうになる程でした。
※ エースコンバットとかバイオハザード系のゲームは、ずっと前から、やっていません。念のためですが
高3の時は、フルブライト協会の説明を聞いたり、大手予備校の大学入試模試を受けたら何故か向こうから案内が来たので、米国大学機構に見にいったりしていました。
ここで、地道にやれば、よいのに、焦って勉強を沢山してしまい、体調を崩しました。日米両方を狙っておいて、中途半端だったというのが、大きいかと思います。
結局、機械系の国立や私大を受けましたけど、農工大の情報コミュニケーション工学科に入る事に、なりました。
受験した大学は次の通りです。
・ 東北大のセンター利用試験(機械系; 足切り)
・ 農工大(第1志望が機械系、第2志望が情報系)
・ 早大(理工系)
・ 慶大(理工系・経済学部)
・ 理科大(工学部<神楽坂>)
・ 青山学院大学(機械系)
・ 工学院大学のセンター利用試験(確かJABEEかグローバル・エンジニアリング学科みたいなところ?)
このうち、農工大の情報コミュニケーション工学科と工学院大学のみに、受かりました。工学院大学について、ロボット関係の事が盛んだと思ったのと、新宿キャンパスのビルに通うのが、カッコいいと思って、興味が、あり悩みましたけど、学費が安くて、自宅から至近距離といってよい、農工大に進学する事に、しました。
3. 大学在学中の話 (工学系の勉強が出来なかったという話)
大学在学中は、まず、硬式野球部に入りました。他の人たちは実験とかで、プログラミングの勉強をしている中、野球の練習を週5日して、1日試合のペースだったのですが、体調的に勉強に集中できる感じでなかったですし、ついていけなくなっていました。
その時代、自「転」車で浅草や、お台場に行って、日本科学未来館に行ったり、電機メーカーの展示場を見たり、成田空港や羽田空港に行っていました。台北にも、旅行しました。
興味が、あるので、医師国家試験の過去問について、精神系の部分だけを解きました。ネット上にある、『一般人向けの』精神医療知識テストみたいなサイトが、あったので、大学1年時に解いたら、確か、精神医療知識が、臨床研修医2年目レベルと出ました。まあ、そのサイト自体が、信憑性があるのかどうか、分からないですし、今、あるのかどうかも、分からないですが…
それ以外は、TOEICを受験して、880/990点取ったり、初級システムアドミニストレータ試験(現ITパスポート)に合格したりです。
4. 技術士一次試験受験前の話 (準備)
私の場合は、技術士一次試験は就職前に受けました。といっても、大卒と就職の間には一定のブランクがあります。
それはそうと、大卒後に、自分が、日本の一般人と馴染めないのと、日本の普通の学校の、普通の勉強が出来ず試験問題が解けないのは、要するに国語(日本語)が出来ないからだ、と今更、気がつきました。昔、歴史の先生が、英語が出来なかったが、浪人してから中1の基礎英語から、やり直して、確か優秀な大学に入ったといった話をしてもいました。
それを思い出して、中学受験レベルの国語(日本語)の問題集を解くところから、国家公務員1種試験の問題集を解くところまで、総復習しました。 (別に、公務員に、絶対に、なりたくて解いていた感じでは無いですが… )
それ以外にも、独立行政法人等職員試験の問題集を全て、解きました。数的・判断推理「以外」は、7割取れるようになったのではないかと思います。 (数的・判断推理が、多分配点も高いですし、それが一番出来なかったですが、やる気が無かったです)
その後、薬剤師・精神保健福祉士(PSW)・臨床心理士の資格試験過去問を、買って、読んで「脳内で」解いていました。 (薬剤師国家試験は、ほぼ全く分かりませんでしたが)
『外資系企業が欲しがる脳みそ』みたいな本も、読みました。
すると、それ位の時点で、結局、そういった過去問とかは、情報で出来ているというより、現代社会を科学技術を用いて解析すると、「情報が世の中を占めている割合が強い」のではないか?と思いました。
そして、大学の同級生の多くが、SE(システム・エンジニア)になったように、「自分も、情報産業に携わる、SEになりたい」と、今更、強く思いました。
(それまで、周囲の日本人を見ていて、SEというのは、ゲームとかアニメのヲタクの集まりだと勘違いしていました)
ブランクも、あったので、手っ取り早く評価されるように、
日本最高峰の理工系資格とされる、技術士を目指す事を強く決意しました。 (理工系の最高峰資格は、技術士と博士らしいです)
5. 技術士一次試験の勉強方法
受かった年の結果:
基礎科目・・・15/15点 (満点)
適性科目・・・12/15点
専門科目・・・32/50点 (情報工学部門)
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2年目で受かっています。
1年目は、どういった感じなのかを探るために、受けた感が、あります。
何故か、その時の記憶とか、そんな無いですけど、勉強とか、そんな出来なかったのではないかと思います。
正確には、何をしていたのかは、覚えていますけど、技術士試験のために何の勉強をしていたのかは、あまりハッキリとはしていません。
ネットで問題集に関連する情報を調べたり、マンガで分かる技術シリーズや、eco検定といったものを見たり、脳内で解いていた記憶等が、ある気がしています。
(1年目の、基礎と適性が、どうだったのかは、分からないですが、専門科目がダメでした)
当時、私には、お金が無かったですが、2年目で、新技術開発センターの技術士一次試験対策講座を思い切って取りました。
放送大学大学院の情報学プログラム(修士選科生)を履修し始めたのも、1年目か2年目だと思います。知的創造サイクルの法システムと、基礎情報科学だけ取れました。
自分で講座代を払うのと、他人(学校とか会社とか?)が講座代を払うのとで、勉強のモチベーション的に違くなると個人的には思います。
まるで、その講座の宣伝ですが、今は、どうなっているのかは知らないですけど、技術士試験対策講座で言われているような事を、全て実施したり、放送大院の情報学PG + α の勉強をしていけば、普通に一次試験には受かると思います。
(私は、その講座の主催者や、そこから、お金を出されたりしているインフルエンサーでは、ないです)
その講座で出品される、基礎と適性科目の問題集を、「延々と」「何度も何度も」解く、専門科目の添削問題を分からなくても強引に?解いて締切までに提出するといった事をしました。また、対策講座には、技術士の先生と通信出来るサービスが、あったのと、他に技術士試験合格を目指す人とかが、自分の周りには、いなかったため、結構やり取りしたと個人的には、思います。
過去問で一度でも合格点が取れたら、合格するという言葉を信じてやっていたら、確か、夏位で、取れました。なので、もう受かると更に信じて、試験の時に、ベストかそれに近いコンディションにするために、運動や気分転換しつつ、勉強したところ、受かりました。
6. 米国FE試験の存在を知ったのは、いつか?
技術士一次試験に合格してから、技術士会にある、修習技術者研修会というモノに通年で、参加していた時に、知りました。
まず、米国PE試験を日本にいても受けられるといった事や、米国FE試験の存在については、その時まで、知らなかったです。
7. 米国FE試験の勉強方法
何と、4回目?で受かりました。
ちなみに、大学1年の時に、TOEIC を受験したところ、本番で880/990点でしたが、
その時に、自宅で問題集を解いていた時は、930~960点の事の方が、多かったです。
英語力が無いから受からなかったというだけでなく、範囲がかなり広くて難易度も高いからだと思います。
結局は、対策用の問題集を解いたり、対策用のクラウドサービス(有料)を使いました。
詳細は、長くなるので、コチラを、ご参照ください。